2018年の豪雪はやばい。
特に福井県なんて半端じゃない。
いや、もちろん、俺が住んでる新潟も、石川も、富山も。
北陸地方の豪雪で毎日雪かき、運転、大変づくし。
でも、たくましいね。雪国の人たちは。
毎日毎日降り続く大雪にめげもせず、挫けもせず、ただただひたすら、せっせせっせと雪かき雪下ろし。たまに路肩にハマった車がいれば、みんなで車押し。
そりゃ、雪国で育てば忍耐強くもなるってもんだ。
俺、忍耐強くないけど。
今日は久方ぶりに太陽が空に顔を出し、雪も幾分溶けてきた。
ちょっと余裕が出てきたかな。奥さんも運転怖く無さそう。
そんな雪国に住んでて、肌身に沁みる音楽。
雪疲れした時にほっと優しい気持ちになれる音楽。
そんなテーマで、今回はとあるバンドをご紹介。
秋田で曹洞宗のお坊さんとしてお寺を営みつつ、コロリダス等でパーカッションを叩くミュージシャンとしても活躍する、英心。
彼と仲間たちからなる、最高のレゲエバンドが「英心 & The Meditationalies」。
マジで好きなんす。
余計が削ぎ落とされて気持ちいい音楽と、生活の中から紡がれる素朴でハッとする歌詞。
雪国の人はもちろん、ちょっとでも多くの人に聴いて欲しい。
というわけで、2015年にリリースされた英心 & The Meditationaliesのアルバム『からっぽ』の中身を主観でご紹介。
文章の最後にCDが買えるリンクも貼っておくので、もし、気になったら、是非買って聴いてみてください。
ほんと、名盤なんで。
1曲目:Natty Skinhead
名曲としか言えない一曲目。
"太陽、体温、太陽、体温、溶けて混ざる。愛をあさに誓うよ"
コーラスもメロディも完璧。珠玉の一曲です。
2曲目:迷想
迷いが開ける道とまたやってくる尽きない迷いを歌った「迷想」。
レゲエだけじゃない、ジャジーでコード進行が洒落てる二曲目。
ベースラインがグルーヴィー。
3曲目:お香を焚こう
スタンダードなレゲエナンバー。
全日本お香協会みたいなのがあったらテーマ曲にするべき。
お香を焚こう。上にいる人たちに伝わるように。
4曲目:靴にじゃがいも
ブラジルで修行したり、世界中を旅したという、英心のルーツを感じるサンバ調の曲。
子育ての喜びがこれでもかってくらい伝わってくる。
"君が大きくなったら、僕のコップにお酒を入れておくれ"
"君が大きくなったら、僕の棺桶にお花を入れてくれよ"
最高。
5曲目:君とダンス
アコースティック・ギターとピアニカの音色が心地いい一曲。
どストレートなラブソング。
それでも、ところどころに挟まってくる仏教観がスパイスみたいに効いてるのよ。
6曲目:僕らのお盆~新盆編~
いきなりロック調(笑)
ラテンのリズムを取り入れて、お盆にみんなの帰りを待つのが楽しくなること請け合い。
"お盆ぼくら なすときゅうり 馬と牛つくり かれらを待とう"
"お盆ぼくら の哀しみを ありがとうに変えて 火を灯そう"
7曲目:秋田濃厚民族
秋田の風景をふんだんに散りばめた、宝石みたいなレゲエナンバー。
絶対秋田に行きたくなる。
"秋田濃厚民族 たがやすたがやす"
"We are the 濃厚民族 喜びの種撒く"
"秋田濃厚民族 寂しいときもあるさ"
"We are the 濃厚民族 生きろあるがままあるがまま"
"ガッコつけて ストーブつけて 熱燗つけて Everything Gonna Be Alright"
下に動画を貼るんで、ぜひぜひ聞いて欲しいっす。
CDはバンドサウンドでまた一味ちがうんよ。
8曲目:お山コ三里(秋田民謡)
秋田民謡のカバー。
まずもって、この民謡、初めて知りました。
歌詞がすっっっっっっっごく素晴らしい。
諸行無常というか、山の季節の移り変わりを見事に表現してて、目を瞑れば、そこに野山の緑が広がってくる。
で、サウンド。パーカッショニスト英心全開。
三味線の音色と、アフロビートにも似たベースライン。
その上にパーカッションがイロドリミドリに鳴り響き、賑やかす。
まるで、つくしやタンポポが芽を出すような。野花や野草がぐんぐん伸びてくるような。
うーん。かっこいい。
9曲目:UNITY
"ハイエセラシエ、ジーザス・クライスト、アラーの神&釈迦牟尼仏"
"お正月みんなでおめでとさん、クリスマスみんなでサンタさん、お彼岸お墓で南無阿弥陀仏、レゲエを聴いたらラスタファーライ!"
"みんななかよく手を取り合って、一緒に開こよZIONの扉!"
色んな考え方や価値観があるけど、みんなでひとつになろうっていうメッセージがこんなにスッと入ってくる曲、久々だった。これぞ日本のレゲエナンバー。
この記事の冒頭に載せたPVもこの曲です。
10曲目:からっぽ
アルバム表題曲。
ボサノバ調のギターに英心の優しい声が乗る、メロウでアルバムの最後にぴったりな一曲。
一日の終わりに、パートナーや仲間と今日という日を振り返ったら、また明日。
同じ場所で会えますように…
というメッセージを、しっとり歌い終わるとサンバのリズムで楽しくお別れ。
アルバム全体を見事に締めくくる、素晴らしい終わり方◎
11曲目:I DUB AKITA
10曲で本編は終わりって感じだけど、やっぱりこれがなくちゃ。
「秋田濃厚民族」のDUBヴァージョン。
後ろでMIXされてんのはナマハゲから泣いて逃げ回る子どもの声かな?(笑)
長々とおつきあいくださり、ありがとうございます。
初めて全曲レビューなんか書いたわ。
まぁ、でもそれくらい大好きなんです。このバンド。
アルバム全曲視聴できるダイジェストPVを最後に貼っておくので、気になる方はぜひぜひCDご購入ください〜◎
新潟に呼びたいぞ!
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